2013年 11月 29日
一乗寺の野仏さま
久ぶりに市バスの5番に乗って白川通りを北上、一乗寺下がり松町で下車、野仏庵に行って来ました。こちらの庵は週に3日しか公開されないので、「用事のついでに・・・」はダメな時もある。「えっ、今日は何曜日だったかな」と考えながら来なければならないのである。
湯豆腐の老舗、「順正」の創立者・古美術愛好家で知られる 「上田 堪庵」 により設立されました。
敷地内には100体以上の石物が祀られ、「雨月物語」の作者・上田秋成ゆかりの茶室などがあります。
門は、公卿西園寺公望が新撰組に追われて、丹波須知村に身を隠した寓居の門を移したもの。
玄関の鐘を付くと美しい女性が「どうぞお上がり下さい」と迎えてくださいました。誰もいらっしらない私ひとり、少々「緊張するな~」と静々と御座敷にすすみます。
座敷からの展望は、真西は左大文字の大北山から鳴滝高尾方面になるのかしら?お抹茶とお菓子の頂きながら、庵の女性とお話もゆっくりさせていただきました。
ひっそりと静まりかえった 回遊庭園の石臼などはめ込んだ坂を下りると、ずらっと小さな石仏が並ぶ。赤や黄色の落ち葉をのせてなんとも可愛らしい仏さまであります。
庵を出て急坂を上がって狸谷山お不動さんまで行こうかと思い10分ほど歩きましたが、住宅は途切れるし怖くなってきびすを返しバス停に戻りました。途中の詩仙堂や円光寺の人ごみはすべてパスしました。
野仏庵の紅葉は少し早いようでしたが、静寂の中でゆっくりと回ることが出来てよかったです。
by sasabune-warabi
| 2013-11-29 15:27